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BUSINESS 2024.10.10

日立としての責任感と地域貢献の喜びを胸に。転職組のSEが実感する働きがい

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社会システム事業部のエネルギーシステム第一部に所属する最知 勇気と伏見 憲太。キャリア採用で入社した2人は現在、電力会社向けのシステム開発を手がけ、それぞれプロジェクトリーダーとチームリーダーを務めています。株式会社日立製作所(以下、日立)のSEに求められる役割の大きさや、地域に貢献するやりがいを語ります。


この記事の目次

ITとOTを掛け合わせたシステム開発や、多角的な事業の連携に惹かれて入社

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▲右から、プロジェクトリーダーの最知とチームリーダーの伏見

現在、仙台市を拠点に勤務し、電力会社向けのシステム開発を手がける最知と伏見。ともにキャリア採用で入社しており、前職までは異なる道を歩んできました。

最知:東北出身の私にとっては、東日本大震災の経験がキャリアの出発点です。停電により灯りがない状況で、自身を含め家族や周りの方々の生活が非常に苦しい体験をしました。夜は真っ暗で不安が続いた当時の状況から、停電をなくしたいという想いが芽生えたんです。

通信工学を専攻した大学院を経て、新卒で入社したのは電力会社。電力や通信設備を取り付ける設備工事業務が主で、設備計画や施工管理を担当しました。

4年後には、蓄電池メーカーに転職してSEを務めました。蓄電池を活用したエネルギーマネジメントシステムを担当するなど、分散型電源社会を推進するような仕事をしていましたね。「分散型電源の普及により停電をなくす。ゼロは難しくても、停電の影響を減らしたい」という想いで業務をしていました。

伏見:私は大学で経営工学を学んだ後、銀行に入行しました。最初の半年間、営業店の窓口に立った後はシステム部門へ。そこで10年以上、銀行内のシステムの開発や運用を担うなど、システムに携わる仕事をしていました。

それぞれの業界で仕事に邁進していた2人ですが、最知は2022年、伏見は23年に日立にジョインします。

最知:蓄電池メーカーでVPP(バーチャルパワープラント)と呼ばれる仮想発電所の実証実験をした際、送配電事業者側のシステム開発が必要となり、現状の課題や今後の検討事項に直面したのが転職を考えたきっかけです。それを解決するシステムを手がける会社はないか探したところ、日立と出会いました。

日立では、送配電事業者のシステムをITとOT(制御・運用技術)を融合させて開発できる点に加え、多角的な事業を連携させて停電時の影響を減らす検討や新ビジネスの創出ができそうな点に惹かれましたね。

伏見:私は前職時代、銀行のシステム部門でいろいろなベンダーと付き合ううちに、自分もシステムを作る側を経験してみたいと思うようになりました。

当時とくに印象的だったのは、日立のグループ会社のSEの対応です。できるものはできる、できないものはできないとはっきり伝え、システム障害が発生した際にはずっと張り付いて対応する姿に、日立グループの人たちの責任感の強さを感じました。

そして、私も東北で育った人間です。地元のインフラや社会事業に貢献したいと思っていたので、仙台採用という点が日立を選ぶ決め手になりました。

日立に入社後ほどなく、電力品質管理システムのプロジェクトリーダーを任された最知。その約1年後、伏見も同じプロジェクトに合流することになります。

日立に求められる役割の大きさ。常に先を見て、会社の強みを生かした提案を

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最知と伏見が所属するエネルギーシステム第一部 第三グループは、17人で構成されています。SEの業務はシステム開発で要件定義から運用保守までを担当。前職と違い日立では「超上流」のスキルも求められ、電力会社などのお客さまとともに価値を考えるところから始めます。

最知:中でも私たちが手がけているのは、大手電力会社向けシステムです。近年、太陽光パネルの普及に伴って、太陽光で発電された電気が住宅側から逆流する現象が起きています。それを解決するシステムを、ITにOTを掛け合わせて作るという難易度の高いプロジェクトを進めています。

私はプロジェクトリーダーとして、各チームリーダーを束ねています。お客さまとの要件や仕様の調整のほか、OT側や各チームなどとの仕様調整、開発を担当します。

伏見:プロジェクトには3チームがあり、そのうち私は、お客さまが実際に使用する画面を作るチームのリーダーです。協力会社とともにテストをして進捗や不具合を管理するほか、課題やリスクへの対応策を検討し、プロジェクトリーダーの最知や上層部に報告・相談をしています。

プロジェクトを進める中で、2人は「日立に求められている役割の大きさに気づいた」と実感を込めて話します。

最知:お客さまからすれば、日立のSEがプロジェクトを推進するのは当たり前。その上で「次はどんな機能を入れたらよいか」「日立の技術でこれらを組み合わせられないか」など、日立の強みを生かした機能拡張や新規開発検討を常に求められる印象を受けます。これまでは要求事項を実現していく業務が主でしたが、お客さまと協創して超上流から検討できるスキルが日立のSEには強く求められると感じました。

伏見:私は、どのSEも「日立ならではの責任感」を携えていると感じます。前職から一転、受注側になったことでお客さまから仕様変更などさまざまな要望を受けますが、日立のSEは「何でもやります」とは言いません。「できます」と安請け合いして、後から「やはりできません」となれば、最終的に迷惑をかけてしまうからです。

お客さまと関係性を築く一方で、実現性や品質・コスト・納期を慎重に見極め、適切に対応する。その姿勢を社内の一部ではなく、全員が貫いているのがすごいと思いますし、私自身もそうあるべきだと肝に銘じています。

キャリア採用で入社後、間もなくリーダーに。裁量の大きさも魅力

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普段感じている日立の強みややりがいについて、2人は語ります。

最知:ITとOTの双方を掛け合わせることで新たな価値を生み出せるのは、日立ならではの強みですね。多角的に事業を展開しているので、イノベーションの源が多いのも魅力です。

また、キャリア採用で入社してすぐに裁量を持って働ける点や、地元で仕事をしながらリモートで各拠点と開発を進められる点も良いと思いますね。家族のそばで働きつつ、お客さまと協創してものを作り、生まれ育った地域に恩返しできる喜びを感じています。

伏見:当社のようにITだけでなく、OTの分野にも強いベンダーはなかなかないのではないでしょうか。そして、日立グループ内にナレッジやノウハウがたくさんあるので、お客さまに対してきめ細かくソリューションを提供できます。

郷土のインフラを支えるために新しいシステムを生み出すという仕事にやりがいを感じますね。地域のお客さまと膝をつき合わせて話し合い、関係を築いていくプロセスに仕事の妙味があります。上司によく言われるのは「品質を積み上げる」という言葉。地道に積み重ねた末にようやく、良い品質のものが作れるのだと信じています。

「日立のSEで活躍する人の印象は?」という問いに対して、「パズルが得意で、やりたいことへの想いが強い人」と語る最知。

最知:日立はジョブ型雇用を推進しており、また社内FA制度などもあるので、日立の多種多様な業務の中から自分の好きな道を選ぶことができます。「やりたい」という強い信念を持ち、かつ、SEとしてはパズルを当てはめていくように戦略的かつ計画的に業務を進められる人が活躍できる印象があります。

伏見:自分に言い聞かせている面もあるのですが、最後まで投げ出さない粘り強さを持つとともに、相手の意見に耳を傾け、受け入れた上で自分の意見を伝えられる人が活躍できるのではないでしょうか。とくに、一度取りかかったら最後まで責任を持ってやるのが重要なマインドだとあらためて感じています。

業界を超えるキャリアチェンジの可能性を示し、目標とされる存在に

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現在開発中のシステムのこれからについて、最知はイメージを膨らませます。

最知:このシステムは、さらに発展していく可能性を秘めています。IT、OT双方を掛け合わせることで電力系統の情報をより精緻に把握できるため、さまざまな業務に活用できると考えています。IT×OTのデータ利活用の中心となるシステムに育てていきたいです。

一方、前職からフィールドを変えた伏見は自身の今後について、「まずはSEとして社内で認められる人財になりたい」と言葉に力を込めます。

伏見:日立でSEとしての地盤を固めた上で、お客さまに付加価値の高いシステムを提供し続けることが使命だと思っています。

私のように金融から業界を変えて日立でSEになる例は、あまり多くないかもしれません。ですので、他業界からのキャリアチェンジの可能性を示し、目標とされる存在になれたらと考えています。現在とこれからの活動を通して、「伏見がいないとダメだ」と言われるようなSEになりたいですね。

最知が将来的にめざしているのは「異業種連携によるインフラ保守」だと言います。

最知:労働人口が減少する中、業界の壁を越えて力を結集し、地域一体で効率化を図ってインフラを守っていきたいと思い描いています。その中で自分が異業種連携のシステムを構築できる存在になるためには、エネルギー業界で実績を積み上げながらも他領域について学び、さまざまな技術や人財を生かしてプロジェクトをマネジメントできる力を身につけたいと考えています。

皆さんの豊かな暮らしを継続させるため、多角的な事業を展開する日立でさまざまなコネクションや商材を生かしながら、東北から日本・世界へと展開できるインフラ保守の仕組みやシステムの構築に挑戦していきたいです。

愛する郷土で働きながら、社会の発展のために情熱を注ぎ続ける2人。日立というステージで彼らは着実に、目標を形にしていきます。

※ 記載内容は2024年7月時点のものです

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