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CAREERS 2025.01.16

周囲と対話を重ね、新たな分野に挑み続けたい。日立で実感したマネジメントの魅力

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損害保険会社のWebシステムの案件でプロジェクトマネージャーを務めている川島 拓也。キャリア採用で入社し、その2年後に主任技師(課長級の役職)に昇進しました。日々のマネジメントに大きなやりがいを感じているという川島が、与えられている裁量の大きさや、入社後の経験から得た大切な気づきについて語ります。


この記事の目次

広い視野を持ち、お客さまの業務を抜本的に変革できるベンダーだと感じて日立へ

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金融第二システム事業部 金融システム第三本部に籍を置く川島。2022年に株式会社日立製作所(以下、日立)に入社するまでは、独立系のSIerで働いていました。

「15年間、一貫して銀行系のシステムに携わりました。うち13年間はメガバンクのお客さまに対して、簡易版インターネットバンキングを法人向けに提供するシステムの維持・保守を担当しました。主な業務はアプリケーション開発で、プロジェクトマネージャーも経験し、プレイングマネージャーとして実装作業と、社員メンバーやパートナー会社のマネジメントを任されていました。

開発では上流工程から携わり、お客さまの要望を整理して複数の選択肢を提示するような仕事をしてきました。しかし、サブベンダーという立場ではお客さまと対等な関係で交渉するのが難しく、限界を感じていました」

そんな川島の隣で仕事をしていたのが、メインベンダーの日立だったと言います。

「上流工程から関わり、製品技術者や営業、マネージャーを含めて組織全体でお客さまに向き合っていたこと、そして対等な関係を築いていたのが印象的でした。より広い視野を持って提案し、お客さまの業務を抜本的に変革できるベンダーだと感じ、日立への転職をめざしました」

念願かなって日立に入社した川島は現在、損害保険会社の個別保険手続きを行うWebシステムのリニューアルプロジェクトで、プロジェクトマネージャーを務めています。

「新規領域の開拓をめざした取り組みです。今、オンプレミスのシステムからAWS基盤に移すオープン化などを進めており、これを成功させることで保守業務にも参画できないかと考えています。

大変だったのはプロジェクトの開始前です。半年にわたって事前分析や提案・折衝、実現可能性の検証を進めてきました。お客さまの要望に対し、優先順位やコストを考慮しながら段階的に開発計画を提案するなど苦労はありましたが、我々が主体的に検討・提案してよりよいものにしていく仕事には大きなやりがいを感じています」

マネジメント経験を通じて気づいた「技術面以外の大切なこと」とは

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日立の一員として上流工程からお客さまと関わる中で印象深かったのが、損害保険会社のプロジェクトでの要件整理だと語ります。

「お客さまと対話を重ねて要望を引き出しつつ、リスクを減らして成功に導くための方策をパートナー会社とともに考えました。その上で、お客さまの予算と品質のバランスを考慮しながら複数の選択肢を提案し、最適な方法にアプローチしていきました。

この経験は、今後どんなプロジェクトを進めるにあたっても生きると思っています」

また、複数のシステムを任され同時にマネジメントする仕事については「苦労と楽しさがある」と話し、日々の工夫を説明します。

「複数のシステムに関わると、自分の目が届かない部分も出てきます。それを自覚した上でメンバーやパートナー会社には開発ルール、品質基準について適宜助言していて、皆さんにそれを守りながら効率的に気持ちよく働いてもらえるように心がけています。

プロジェクト全体としての質を高める取り組みもしています。メンバーとコミュニケーションをとりながら業務の進捗を確認するだけでなく、各案件が終わるたびに収穫や反省点を挙げて次に生かしてもらいます。

お客さまの信頼を得なければならない新規プロジェクトでは、朝会を頻繁に開くなど、メンバー間での目線合わせをこまめに実施し、目標やゴールを共有しながら進めていきます」

日立でのマネジメント経験を通じて、「技術面以外で大切な気づきを得た」とうなずく川島。

「システム開発では技術面に目が行きがちですが、プロジェクトに関わるすべての人とのコミュニケーションと相互理解が重要だと実感しています。

メンバーによってこなせる業務の幅や質、得意分野は異なり、適材適所を実現するには日頃から一人ひとりが何を考えて仕事に臨んでいるのかなどをくみ取るのが大事だからです。メンバーそれぞれの能力を最大限に生かし、チーム全体でより高いパフォーマンスを発揮できるように工夫を重ねていきたいと思っています」

大きな裁量がありつつ、責任やリスクは社内で分散。安心して仕事ができると実感

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キャリア採用で日立に入社し、2年後には主任技師となった川島。昇進において新卒入社組との壁を感じることはなく、普段の業務でも「与えられている裁量が大きい」と実感を込めて話します。

「日々のプロジェクト運営においても、お客さまやチームのマネジメント、リスクコントロール、人財調達などが現場に一任されています。

例えばある企業にプロジェクトへの協力をお願いしたい場合、他社では現場よりさらに上位の人が依頼することが多いと思いますが、日立では現場レベルで判断して声をかけることができます。お客さまによりよいものを提供するために自ら考えて動いていけることに、仕事のおもしろさを感じています。

ただ、現場に任せきりというわけではありません。プロジェクトの規模によっては社内の報告や審議が必要となり、責任やリスクが現場だけでなく社内で共有、分散される仕組みが整っています。この体制が、日々仕事をする上で安心感をもたらしてくれています」

そして、メインベンダーとしての日立のネームバリューが仕事のやりがいにつながっていると言います。

「お客さまから『こういうことをしたいんだけど、日立さん、できそうですか?』という感じで、新規システムの構築やAI活用などの相談を受ける機会が前職時代よりも多いですね。大規模案件や最新技術を活用するような案件では、お客さまからの期待の大きさを感じて、こちらとしても業務改善や新たなビジネス展開にぜひ貢献したいという想いがいっそう膨らみます。

また、あらゆる分野において、社内の専門部署と連携できるのが日立の強みだと思っています。例えばAIであれば、それに精通している部署やDXを専門にする部署とともにスピード感を持って解決していくことも可能です」

マネジメントは「周囲に助けられてなんぼ」。関係を築き、巻き込んでいくのが重要

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現在のプロジェクトを進める中で、マネジメント業務に手応えを感じているという川島。今後の自らのキャリアに想いをはせ、「未経験の領域でのマネジメントに挑戦していきたい」と意欲をのぞかせます。

「特定の分野だけに携わってきた前職を経て、日立では新たな分野にチャレンジするおもしろさを知りました。これからも自分の知らない業務や、過去に関わってこなかった技術に手を伸ばし、視野を広げていきたいと考えています。

マネジメント能力は、異なる業務や技術に対しても生かすことができます。技術で自分の及ばない部分は他のメンバーに助けてもらうなど、周りの人たちと関係を築き、巻き込んでいきながら、お客さまの要望をかなえていきたいです。マネジメントは結局、『周囲に助けられてなんぼ』だと思っています」

どのような人財に日立に入社してほしいかについて、川島は「主体性と向上心がある人」と言い切ります。

「主体性というのは、リーダーシップを全面的に発揮することだけではないと思います。『ここが分からないので教えてください』『この作業をやりたくて私なりに方法を考えてみたんですが、どうですか』と上司に声をかけることも、指示待ちにならずに能動的に動くということ。そういう姿勢を貫くことで、新たな展開が見えてくるはずです。

そして、何事にも向上心を持って取り組み、常に改善を続けてもらえたらうれしいです。プロジェクトに携わる中で失敗することもあると思いますが、失敗自体を恐れるのではなく、むしろそれを糧にして、次により精度高く実現していくことが大事ではないでしょうか。

こんなふうに言っていますが、改善し続けるって難しいことですよね。『時間がない』などと言い訳することなく実践していこうと、今、私自身にも言い聞かせています」

※ 記載内容は2024年10月時点のものです

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