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BUSINESS 2025.01.30

デザイン思考で真の課題を突き止める。社内外の連携がもたらす無限の可能性

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公共システム事業部 官公ソリューション第三本部 官公システム第五部の秋田 香。賃貸住宅を提供する法人のお客さまに関し、業務課題の解決を支援するプロジェクトに携わっています。社内外の各所と協力し、デザイン思考でお客さまの真の課題に迫る超上流の活動や、受けた刺激、価値観の変化について話します。


この記事の目次

賃貸住宅を扱う法人の関係者に業務課題をヒアリング。解決への道のりを描く

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賃貸住宅を提供し、時代の流れとともに新たな局面を迎えている法人のお客さまについて、課題解決へと導き、一緒に未来を描いていくプロジェクト。株式会社日立製作所(以下、日立)が参画した経緯を実施責任者の秋田が語ります。

「これまで主に住宅管理を担い、居住者とは委託業者を通じてやりとりしてきたお客さまから、『居住者に新しい価値を提供したい』という相談が当社にありました。今後、居住者に長く住み続けていただき、またお客さま自身も厳しい不動産業界を勝ち抜いていくために、賃貸管理の各種手続きの電子化など新たな施策やサービスを模索し始めたのです。

以来、当社はお客さまとともに価値を考え、解決策を提案してきました。プロジェクトの規模はとても大きく、全国各地の住宅を管理する会社や委託先の業者なども含めると、数百人が関わっています」

秋田らは、お客さまや現場の実態から根本的な課題を突き止め、解決案の創生と検証を繰り返して価値あるソリューションを見いだす思考法「デザインシンキング」を活用。幅広い関係者にヒアリングして業務上の課題を整理し、解決への道のりを描く「超上流」の活動を進めてきました。

「法人の職員をはじめ、住宅を管理する会社の社員、現地に常駐して働く人たちなどにヒアリングし、困り事や要望、業務のIT化・デジタル化に向けた期待や不安をお聞きしました。

また、お住まいの居住者にもヒアリングし、お話しされていた期待も整理しています。双方にとってベストな案を検討し、具体的なサービスも含めた改革案をお示ししたところです」

8プロジェクトが立つ大規模案件で全体工程を管理。トラブルを解決して稼働へ

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学生時代には情報システム工学を専攻していた秋田。就職活動で日立と出会い「幅広い事業フィールドに惹かれた」と振り返ります。

「日立は電力や鉄道、ITなど事業分野が広く、好奇心が強い私にとっては、将来さまざまな分野にチャレンジできそうなことが魅力的でした。

会社説明会で先輩社員が話していた言葉にも背中を押されました。『日立のように原子力からITまで幅広く手がけている企業は他になかなかない』と。その通りだと感じて入社を決めました」

2012年に日立にジョインし、SEとしてお客さまの基幹系システムの開発やインフラのリプレイスなどを担当。入社8年目で初めてプロジェクトマネージャー(以下、PM)を務めるなどキャリアを築く中で、転機が訪れます。

「9年目の時、お客さま先で新たな業務システムを導入する案件がありました。日立グループ内外の8社がそれぞれにプロジェクトを立てるような大規模案件で、お客さま側も複数の部署が関係し、コミュニケーションが複雑な案件でした。

プロジェクトごとの進捗や全体課題が正しくお客さまに伝わらず、トラブル続き。日立に力になってほしいとのお客さまの期待から、通常はコンサルタントが担うような全体工程の管理が私に託されたんです。全体工程管理のチームを立て、複数部署のお客さま、事業者と調整を行いました。

大変だったのは、システムを連動させるテストの際に不具合が多発したことです。そこで徹底したのは対話でした。SIの経験を生かして、ただの工程管理にとどまらず、開発の実態に踏み込んで各プロジェクトのPMやPL(プロジェクトリーダー)とやりとりするうちに少しずつ前進し、最終的に延期せずに稼働までこぎつけました。

お客さまからは『日立さんが従来と異なる仕事を引き受けてくれて本当に助かった』と感謝の言葉をいただき、大きな達成感がありました」

プレッシャーをはねのけ、お客さまの期待に応えた秋田。今では、2歳の子どもを育てる母親でもあります。育児と仕事の両立に向け、工夫していることは──。

「育児休業から復帰した時、上司から『働き方は自分でデザインしていいよ』と言われたこともあり、裁量労働勤務を選択しています。午後5時半から9時までは育児の時間として社内スケジューラーに登録し、夕方には打ち合わせを入れないなど適宜調整していますね。リモート勤務は週に3、4日あり、他社でリモートワークをしている夫と協力しながら子どもの世話をしています」

多様な専門家たちとタッグを組み、価値観をすり合わせて強みを融合させる

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秋田は現在携わっているプロジェクトで、デザインシンキングに強い当社のデジタルエンジニアリングビジネスユニット(以下、DEBU)や、日立グループの米IT企業GlobalLogicとの連携には「大きな刺激を受けた」とうなずきます。

「フロントのSEはシステムの要求が固まってから作るのは得意ですが、お客さまの経営課題から対策を考えるような経験は多くありません。なので、今回のようにDEBUと協力し、ヒアリングやワークショップで課題を分析していくプロセスは新鮮でした。

それと同時に、お客さまに一番深く関わるフロントのSEにこのスキルがあれば、今後はよりスピード感を持ってお客さまとの協創活動も進められるはずだと確信しました。

また、GlobalLogicを含め、デザイナーやコンサルタントといったプロフェッショナルな人たちとひとつのチームをつくり、解決策を導き出すことで日立の総合力をお客さまに見せる。そんな取り組みにも、仕事の醍醐味を感じています。

それぞれのプロが持っている強みをかけ合わせる過程で互いのバックグラウンドを知り、価値観をすり合わせ、しだいに理解を深めていく流れもおもしろいですね。システム開発でSEが協力会社に指示するようなトップダウンとはまた違って、『バディ』のような関係性もいいなと思っています」

一連の活動を通じて、秋田は新たな気づきや学びを得たと言います。

「これまでずっとSEとして仕事をしてきましたが、私自身、実際にシステムを使う人の存在を具体的にはイメージできていなかったと気づいたんです。今回の取り組みを経て、現場で働く人や、その先にいる協力者などの存在がより鮮明になりました。

単にシステムとして使えたらいいというわけではなく、お客さまの課題解決にどうひもづくのか、どんな価値を提供できるのかといった、より広い視野で考えられるようになったと感じています」

将来は海外案件にも挑戦を。超上流の活動から実感するキャリアの広がり

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今の超上流の活動を通じて、自身のキャリアに新たな可能性を感じているという秋田。

「コンサルタントやデザイナーから得る上流スキルをもっと積み上げていきたいですね。プロジェクトマネジメントやコミュニケーションという従来の強みを土台にしつつ、今後はより何かに特化したスキルを身につけられたらと考えています。

そして、他部署と連携して新たな価値を生み出す経験を後輩たちに伝えていきながら、私自身、部署の垣根を超えた仕事をさらに増やしていけたらと思っています。ゆくゆくは、公共以外の事業領域や海外赴任にも挑戦できないかとイメージを膨らませています」

秋田は個人としての活躍を見据えるだけでなく、「組織内で意味のある存在になりたい」と口にします。

「『秋田さんだからお願いしたい』という自分にひもづく仕事だけじゃなく、さまざまな人たちの橋渡しができるような、組織の中で意味のある立場になりたいですね。長く働くなら、より楽しく、価値のある仕事をしていきたいです」

日立で働く魅力について、「入社時の志望動機ともつながってきますが」と前置きした上でこのように話します。

「やはり、事業領域が幅広いことです。前述したDEBUやGlobalLogicとの連携もその一つかと思います。また、お客さまから要望を受けた際、例えばビルやエレベーター、水道などの各事業を担当する部署に聞けば何かしらの回答や解決ができるケースが多く、日立の総合力から仕事の可能性もより広がっていくと感じています。

社内の人間関係に恵まれているのもうれしい点です。若手の頃から裁量を与えてくれる上司が多く、困り事があれば親身に相談に乗ってくれます。少子高齢化や働き手不足などの社会課題に対し、さまざまな関係者と協力しながら切り込んでいくのが私たちの仕事。これから入社する人たちとも手を携え、挑戦し続けたいと思っています」

入社当時に知った日立の魅力を、今も変わらず実感できている秋田。そんな働きがいのある職場で、新たな仲間のジョインを心待ちにしています。

※ 記載内容は2024年10月時点のものです

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