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BUSINESS 2024.03.08

CO-URIBAで広がる買い物の世界。SEの領域を超え、日立だからできる挑戦を

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金融第一システム事業部 金融システム第一本部 に所属する二町 誠。2023年10月より、株式会社日立製作所(以下、日立)の独自技術を生かした小型無人店舗サービス「CO-URIBA(コウリバ)」の業務を担当しています。SEでありながら、海外展示会への出展など幅広い活躍を見せる二町が、日立だからできる仕事の醍醐味を語ります。


この記事の目次

日立グループの多彩なテクノロジーを結集。手ぶらで決済できるCO-URIBAの可能性

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スペースを有効活用し、データ分析など新しい売り場の仕組みを提案するCO-URIBA。市場への導入に向けて、二町は実証実験を担当しています。

「CO-URIBAは、手ぶらで決済ができる小型無人店舗サービスです。特徴としては、一般的な自動販売機3台分ほどの省スペースで設置が可能だということ。そして日立グループならではの多彩なテクノロジーを結集している点が挙げられます」

生体認証においては、日立独自の特許技術である公開型生体認証基盤 PBI(※)を採用。さらに高精度なセンサーにより、自動精算や行動ログの取得が可能です。

※ Public Biometric Infrastructure

「PBIは、生体情報を暗号化して復元できない形に変換する技術です。生体情報そのものを保管しないため、万一の情報漏えいによる悪用を防ぎ、プライバシーの保護と高度なセキュリティ確保を実現します。

また、商品棚の重量センサーと上部の3Dセンサーにより、利用者が商品を選定するまでの詳細な行動履歴を収集。購買データや利用者の属性などとともに複合的な分析ができ、商品企画や販売戦略などマーケティングに生かすことができます」

SEとして決済システムの運用をはじめ、ニーズ調査や市場開拓など幅広い業務に携わっている二町。実際にCO-URIBAを利用して感じた魅力をこう語ります。

「事前にスマートフォンでクレジットカードの情報と顔認証の登録を行っておけば、何も持たずに商品が購入できます。もし財布を忘れたとしても、身一つで買い物ができる利便性が魅力です」

手ぶらで決済が可能なことに加え、日立のデジタルサイネージ技術を活用したパーソナライズ広告など、多彩な機能を有するCO-URIBA。オフィスを中心として導入が検討される中で、社内の交流を促す『サンクス機能』も特長の一つです。

「仕事をサポートしてくれたお礼など、感謝の気持ちを気軽に伝えられるのがサンクス機能です。スマートフォンやPCから、CO-URIBAで使用できるギフトカードを簡単にプレゼントすることができます。社内コミュニケーションの活性化につながるほか、福利厚生を目的とした活用が期待できます」

社会イノベーション事業に魅力を感じて日立へ。開発だけでなく企画業務も経験

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学生時代にさまざまな国を旅し、留学経験も持つ二町。中でも途上国を訪れたときのことが印象に残っていると話します。

「20歳くらいの頃、語学学校に通うためフィリピンに行ったのですが、貧困やインフラの未整備など、社会課題を目の当たりにして衝撃を受けました。

そこから途上国の現状を知りたいと考え、留学やインターンシップでバングラデシュ、インドなどさまざまな国で現地での生活を経験しました。その中で気づいたのが、どの国の暮らしにも日本企業の製品が役立てられているということです。日本人であることに誇りを感じると同時に、世界中に日本のすばらしい技術や製品を展開する仕事がしたいと考えるようになりました」

そうした想いを胸に、就職活動ではコンサルティング会社や銀行など幅広い企業の説明会に参加。その中で二町が惹かれたのが、日立でした。

「もっとも魅力を感じたのが、社会イノベーション事業に注力しているということです。日立には、長年培ってきたITとOT(制御・運用技術)、そして独自のプロダクトがあります。それらを生かし、グローバルに社会課題を解決するという姿勢に共感し、日立で働きたいと考えました」

そして2016年、二町は日立へSEとして入社。コーディングなど部分的な開発の経験を積んだ後、上流工程である要件定義から案件に携わるようになりました。

「お客さまのご要望を形にするために、コミュニケーションを重ねながらより良いシステムを実現していく。そのプロセスに大きなやりがいを感じました。

そこからビジネスサイドに興味を持つようになり、上長にキャリアを相談。その結果クレジットカード会社への出向が決まり、事業企画の経験を積む機会を与えてもらえることに。日立は社員がやりたいことを尊重し、チャレンジを支援してくれる会社だと思いました」

2年の出向期間を終えた二町。そこでの経験を生かすべく、2023年10月よりCO-URIBAを担当することになります。

「着任初日に言われたのが、ニューヨークで行われる世界最大級の小売りカンファレンス『NRF 2024: Retail’s Big Show(以下、NRF)』の出展を担当してほしいということ。入社当初からグローバルな仕事がしたいと考えていたので、チャンスが来たと思いました」

初めて経験した海外カンファレンスへの出展。多様なメンバーとともに準備を遂行

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NRFの開催は2024年1月。約3カ月という限られた準備期間の中で、二町が最初に始めたのは、“CO-URIBAについて知ること”でした。

「資料を読み込むのはもちろん、企画部長に直接話を聞きに行ったり、自分で実際に使ってみたりと、CO-URIBAを徹底的に知ることから始めました。NRFへの出展は、日立としては今回が初めてで、ノウハウがありません。そうした状況の中、ヨーロッパやアメリカの現地法人、研究開発のメンバーとともに準備を進める必要がありました。

距離や立場を超え、初出展のカンファレンスに向けていかに結束感を高めていくか。そこを意識しながら、定期的に会議の場を持ち、チャットを有効活用して丁寧にコミュニケーションを重ねていきました」

SEとして培ったチームビルディングの経験やスケジュール管理能力を生かし、二町は準備を進行。社内のデザイナーとも連携し、展示ブースの意匠を固めていきました。

「ブースには黒をベースとしたシックで先進的なデザインを採用。リーフレットやチラシなどにも反映し、全体の世界観を作り上げていきました。完成した資材を空輸する際、思わぬトラブルが生じたこともありましたが、チームで協力して解決することができ、無事に準備を完了することができました」

そして迎えたカンファレンス当日。さまざまな国のお客さまが、CO-URIBAのブースを訪れました。

「お客さまからの評価がとくに高かったのは、他社の無人店舗に比べて小型のため小さなスペースを生かした売り場づくりができる点です。店舗丸ごとではなく『一棚』から売り場をDX・無人化できることで初期投資を抑えられるのは、CO-URIBAの大きな魅力です。

今回の展示会は海外市場へのアプローチに向けて、訴求すべき強みを知る貴重な機会になりました。また、デジタルサイネージを活用した情報提示の仕掛けについても反応は上々。見積もりの問い合わせや打合せ依頼もいただいており、日立の独自技術をアピールできたと感じています」

カンファレンスの手ごたえを実感している二町。CO-URIBAに携わるようになり、仕事に対する意識が変わったと話します。

「実証実験に協力してもらうために執務フロアを回ってチラシを配ったり、NRFへの出展に向けた準備を担当したり。SEだからと自分の職務範囲を限定してしまわず、目的の達成に向けて必要なことはなんでもやろうという覚悟ができました。入社した当初には想像もできなかったような経験ができ、ワクワクした気持ちで仕事に取り組むことができています」

日立だからできる仕事がある。豊富なリソースを生かし、グローバルな活躍をめざして

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二町がCO-URIBAを担当するようになり約4カ月。海外カンファレンスへの出展という大きな仕事を終え、今後の展望を次のように語ります。

「現状は実証実験の段階のため、市場での商用利用を実現することが目下の目標です。業態としては小売りのため、日立の事業の中では売上は小規模になります。そこをいかにマネタイズしてビジネスとして成長させていくか。チームで戦略を立てながら、さまざまな企業とWin-Winの関係を構築していきたいと思います。

そして長期的な目標としてめざすのは、海外市場への展開です。CO-URIBAを通じて、私自身もグローバルな活躍をさらに広げていきたいと考えています」

自分が思い描くキャリアの実現に向けて、着実に経験を積んでいる二町。幅広い業務に携わってきた中で感じる、日立の魅力をこう話します。

「会社の規模が大きく、社内のいたるところに豊富なリソースがあること。それが日立の魅力だと感じます。日立には約3万人もの社員がおり、実証実験などにおいて社内のリソースを有効活用することが可能です。カンファレンスが成功したのも、社内の多様な職種やさまざまな国の人財と連携できたからです。

他にも、新規開拓に向けて社外のお客さまとコンタクトを取りたい場合などには、社内の膨大なネットワークを活用することができます。そして日立が長年培ってきた実績と信頼があるため、興味を持っていただけるという利点があります。

CO-URIBAという新しいサービスの実証実験に挑戦させてもらえるのも、企業としての体力があるからこそ。日立だからできる仕事があり、日立だから実現できるキャリアがあると感じます」

SEという肩書にとらわれず、自らキャリアを切り開いてきた二町。CO-URIBAから広がる未来を見つめ、これからも日立を舞台にグローバルな活躍を続けていきます。

※ 記載内容は2024年1月時点のものです

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