もはや自前の技術だけでシステムを構築する時代ではなくなってきており、現在世の中で動いている様々なシステムを俯瞰して見ると、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)抜きに語ることは難しいでしょう。企業としては、いかにOSSを自社戦略へと組み込むかが重要な状況だと言えます。
株式会社日立製作所(以下、日立)では、1990年代から多様なOSSコミュニティへのコントリビューションを会社として続けており、顧客への積極的なOSS活用提案などを強化、促進してきました。The Linux Foundationのプラチナメンバーとしても活動しています。
そのような日立のOSS活動を長年支えてきた人物が、今回お話を伺った中村 雄一さんです。
現在、OSSソリューションセンタのチーフOSSストラテジストに加え、Linux Foundation JapanエバンジェリストやCNCJ発起人など、日本のOSSコミュニティの発展に尽力されている中村さんは、これまでどのような思いでOSS活動に取り組み、また今後どのようなビジョンを描いているのか。じっくりとお話を伺いました。