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クラウドエンジニア最高峰の認定資格「AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル」を所有する渡邊 裕介。公共性のある事業でスキルを役立てたいと、2019年に株式会社日立製作所(以下、日立)に入社しました。オンプレミス開発の歴史が長い日立で、渡邊の経験はどう生きるのか?入社後の軌跡をたどります。


この記事の目次

AWSとの出会いが、キャリアを変えていく

渡邊 「エンジニアに興味を持ったきっかけは漫画なんです。主人公が父親に職業を尋ね、父親が『システムエンジニア』だと答える何気ないシーン。どんな仕事なんだろうと思ってネットで調べ、その職業をはじめて知りました。何気なく遊んでいたインターネットが、離れた場所を通信でつなぐ技術だったことを理解し、それまでとは違った形で興味を持つようになったんです」 

情報技術のおもしろさに気づいた渡邊。中学卒業後は高等専門学校に入学し、情報系を専攻。そのまま大学・大学院へと歩みを進めていきました。 

ただし、当初は根っからの技術屋ではなかったと言います。 

渡邊 「周囲には『一日中プログラムを書いていられる』という友達もいましたが、自分はそれほど没頭できるタイプではありませんでした。むしろ人とコミュニケーションを取ることが好きで、働くにしても、直接誰かと会話をして、ありがとうと言ってもらえる仕事がしたいと思っていたんです」 

そんな渡邊が選んだのは、SIerという道でした。 

渡邊 「お客さまと直接話をしてモノを作り上げたり、課題解決したりすることに魅力を感じました」 

新卒で入社した会社では、企業に対し、メールやスケジュールアプリなどを統合したグループウェアの導入を支援する部署に配属。渡邊は導入から運用・保守まで幅広く経験を積んでいきました。転機となったのは、ビジネス領域拡大のためにクラウドに関する知識の習得が部のミッションとして課せられたことでした。 

渡邊 「AWSを使ってサーバー構築にトライしたときは、本当に衝撃を受けました。従来必要だったほとんどのプロセスが省略されていて、Web上でポチポチと数分作業する程度で済んでしまう。10年ほどこの領域で勉強を重ねてきたのに、あらためて『情報系っておもしろい!』と気づかされた瞬間でしたね」 

それまで勉強に没頭することなどあまりなかったという渡邊ですが、AWSとの出会いを機に一変。この領域のプロになりたいと、業務に関係のあるところから勉強をはじめ、ついにはAWSを取り扱う技術認定資格の最高峰である「AWSソリューションアーキテクト-プロフェッショナル」を取得するに至ります。 

渡邊 「今でこそ試験対策本などもあり国内での認定者数も増えましたが、当時そういった情報は少なく、認定者が少ない資格でした。自身の市場価値がどれほどのものか試してみたいという想いが芽生えて、転職活動を開始し、縁があった会社の中から、日立への転職を決意しました」 

中でも日立に惹かれたのは、福利厚生や給与の待遇だけでない特別な理由があったと言います。 

渡邊 「転職活動を始めたころはちょうど、政府が情報システムを整備する際には、クラウド・サービスの利用を第一候補とするという『クラウド・バイ・デフォルト原則』の議論が活発になっていました。政府がクラウド導入にポジティブならば、政府が大きな変革を掲げたことで、政府事業を手掛けてきた実績のある日立のような大企業でも、私の知見を生かして大きな挑戦ができるのではと思ったんです。

また、その少し前に子どもが生まれたこともあり、子どもの未来に良い影響を与えるような公共性の高い仕事がしたかったというのも理由のひとつですね」

経験や知見を発揮できる体制。短期間で案件を成功に導く

日立に入社した渡邊は、社会ビジネスユニットの公共システム事業部官公ソリューション第二本部官公システム第二部に配属され、官公庁案件の企画提案を担当しています。 

渡邊 「とくに新しくシステムを開発するときの初期段階で、ハードウェア周りをどう設計するか、お客さまとやり取りをしながら仕様を決めていくことが主な役割です。前職は、受注後の要件定義から実際にシステムが動くところまでを担当していたのに対し、現職では企画段階での提案・入札に向けた対応など、受注までの工程がメイン。同じSIerであっても仕事の進め方が異なります」

規模の大きな公共事業ならではの体制に戸惑うことがある半面、学びもあったと言います。 

渡邊 「誰かの仕事の積み重ねの上に、自分の仕事があるのだということを意識するようになりました。ビジネスの観点だったり、他の案件との兼ね合いだったり、実に多様な要素を検討した上で仕様やスケジュールが練り上げられていくんです。

スケジュールに対する厳格さを感じることもありますが、それも前工程の人が難しい調整をした上で出されているもの。感謝すら感じます。大勢の人が関わるプロジェクトであることのダイナミズムにおもしろさを感じますね」 

もちろん、渡邊ならではの知見が生きるシーンもあります。 

渡邊 「入社して1年が過ぎたころ、クラウドの知識を求められる案件がありました。長年取引のあるお客さまの案件で、もともと検討していたオンプレミスでは、スケジュールや予算がお客さまの希望に合わず、コストと納期削減の観点でクラウドが着目されたのです」 

渡邊のクラウドに対する知識・スキルが評価され、チームメンバーに抜擢されました。 

渡邊 「すでに納期も決まっている案件でしたが、お客さまから条件を伺うと、すぐ頭の中にクラウドの構成が浮かんできました。後は、これを実行に移せるかどうか。セキュリティ面での稟議などでも社内からのバックアップがきちんとあり、石橋を叩きながらも、短期間で案件を軌道に乗せることができたのです。

重要な案件であっても、年次などに関わらず、その人の知識や経験をふまえ、任せてもらえる文化があること、そして不安があった社内調整も、周囲の協力があれば大きなハードルではないことを、身をもって感じましたね」 

渡邊の担当したこの案件は、社内の技術研修でも参考事例として取り上げられるなど高く評価されています。

日立製作所の技術を支えるスペシャリティとリスペクト

渡邊 「日立に入社してあらためて思うのが、本当に何でも揃った会社だということ。ハードウェアもソフトウェアも内製できる。案件も国内外にまたがっているし、技術研究を専門とする部門もあります。エネルギーや鉄道事業などIT領域外の分野でも実績がある。これほど多岐にわたる事業がひとつの会社に集約していることは強みです。社内のリソースをかけ合わせ、多様な事例を生み出せるポテンシャルがあることにおもしろみを感じますね」 

また、モノづくりを生業としてきた企業だからこそ、エンジニアとして働く心地良さがあるといいます。 

渡邊 「エンジニアに対する確かなリスペクトがあるんです。技術者の意見を尊重してくれるため、働きやすいと感じますね。私自身も提案を練るときは、後の工程を意識して実際に手を動かす技術者の方と意見交換をするようにしています。さまざまな領域で、高い専門性を持った人財がいることにいつも驚かされ、彼ら、彼女らとコラボレーションできる喜びを感じますね」 

そんな日立のスペシャリストたちに対し、渡邊は「真面目」という印象を抱いています。 

渡邊 「すごく勤勉で、責任感が強い。着実に物事を進めて仕事をやり遂げるイメージがありますね。そんな真面目さを認め合っているからこそ、互いの意見を尊重するし、私のように経験者採用で入社したメンバーの意見も正面から受け入れてくれるんだと思います」

周囲に“刺激”を与える人財であり続けたい

クラウドの専門家としてジョインした渡邊は、自身の知見が評価され活躍できる土壌があることにやりがいを感じる一方、挑戦のフィールドは、まだまだ開拓の余地があると話します。 

渡邊 「ビジネスの観点から考えても、クラウドにシフトしていける領域はまだまだあると思います。おもしろい独自技術に加えて、スペシャリティを持ったエンジニアが大勢いる。本格的にクラウドへ転換していったときのエネルギーは莫大だと期待しています」 

会社が変遷していく中で、渡邊が大切にしたいのは“攻め”の姿勢です。 

渡邊 「入社してから、目の前の仕事にひたすら没頭してきましたが、周囲からは『今までと違う視点を持っている』と評価されることが多い印象です。自分では気づいていない部分ではありますが、やはり他社を経験した者ならではの視点というのがあるし、だからこそ聞き入れてもらえることもある。自身でも、それが強みだと感じるようになりました。周囲に刺激を与え続けるような人財でありたいと思います」 

日立がこれまで培ってきたノウハウや文化は、社会へ提供する価値そのものです。 

その価値を維持し、向上させていくために新しい刺激が求められていること、その役割が個人でも担えることを渡邊は確信しています。

※渡邊が所属する公共システム事業部についてはこちら

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