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CAREERS 2025.02.18

情報分析を通じて国を支える。プライムベンダーとして推進する日立の矜持

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ディフェンスシステム事業部 情報システム本部の識名 里沙。入社から一貫して、官公庁の大規模システムに携わり、5年目の今は維持のPL(プロジェクトリーダー)を務めています。プライムとして協力会社などをとりまとめながら、国の重要システムを守っていくやりがいを話します。


この記事の目次

全国に展開する官公庁の大規模システム。PLとして維持を任される

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防衛分野を中心として、官公庁向けにシステム提案や保守、技術開発の一端を担う株式会社日立製作所(以下、日立)ディフェンスシステム事業部の情報システム本部。中でもインテリジェンスシステム部では、情報を集約・分析するシステムを官公庁のお客さまに提供しています。

「全国のユーザーに提供している大規模なシステムで、扱うデータの中には、ユーザーや部門によって閲覧できるデータが制限されているものもあります。インテリジェンスシステム部ではそのような情報を多くのユーザーが安心して扱えるように、複雑なアクセス制御を提供しながら情報アクセスの高速化や分析の高度化、効率化を進めています」

2020年の新卒入社以来、当システムに関わり続けているという識名。現在は維持のPLを任されています。

「サーバーの障害や端末接続の不具合が起きた場合には、原因を究明して事態を収拾するために指揮を執ります。上司と相談しつつ、契約しているサポート業者に問い合わせたり、現地に常駐している協力会社に調査してほしい内容を指示したりして、問題を解決していくという流れです」

また、今後のシステムの入れ替えに向け、改修事業にも携わっていると語ります。

「お客さまがシステムに何を求めているのか、具体的にはどのような機能が必要なのかなどの要望をくみ取り、実現するための方向性を検討するという初期段階に関わっています。

お客さまが求めているのはスピードと操作感の向上だと感じています。他のシステムともつないだ上で、どれだけスムーズに情報を取得し、それらをいかに迅速に分析できるかが重視されています。お客さまのニーズと日立の強みがマッチする部分を見極めつつ、他社に負けない技術を効果的にアピールすることをいつも意識しています」

未知の防衛分野に関心を抱いて入社。社員の話す内容や人柄にも惹かれる

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学生時代にさかのぼると、大学時代には地球惑星科学を学んでいたという識名。

「もともと宇宙に興味があったのもあり、宇宙から地球に飛来した隕石について鉱物組成、その鉱物が受けた衝撃や熱による変性を調べ、飛来元である惑星や衛星でどのようなイベントが起きていたのかを研究していました。

ただ、自然科学系をある程度学んで満足した気持ちがあったので、就職先としては学生時代の専攻と関係なく、自分が興味を持てそうな分野を探していました」

そこから行きついたのがIT分野。中でも日立に関心を持ったのは、このような経緯からでした。

「IT系の会社を調べる中で日立のパンフレットを読んでみると、『ディフェンスシステム』の文字が目に入ってきたんです。防衛分野というのは私にとって未知の世界で、もっと詳しく知りたいという想いが膨らんできました。

さらに就活生向けの説明会で日立の社員の話を聞く機会があったのですが、地に足がつき、時流を捉えた話だったので、聞く側としても納得感がありました。このほか、入社後は男女関係なく活躍できてキャリアをきちんと築いていけそうだと思ったのと、接した社員一人ひとりの人柄から社風のよさを感じたことも、入社の決め手となりましたね」

ディフェンスシステム事業部への期待を胸に抱いて、日立にジョイン。実際に仕事に携わってみて、ギャップを感じることは特段なかったと言います。

「『自分の能力や専攻してきたことを、この仕事に生かしたい』というように具体的にイメージを固めて入社したわけではなかったので、ある意味、ギャップに苦しむこともありませんでした。

むしろ『防衛分野のお客さまとはいったいどのような話ができるのだろう』『システム開発についてはどんな要望を受けるのだろうか』などと、新たな知識を習得できる機会を心待ちにしていました。今でも日々、経験を積み上げて成長を続けていけることに喜びを感じています」

「現場についてどれだけ理解しているか」がプロジェクト推進のカギ

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識名が入社1年目で携わった大きなプロジェクトは、お客さまの全国の拠点にシステムの端末を増設・移設する案件でした。

「端末を設置するにあたって、日程調整から現地で立ち会うまでの一連の業務を任され、1年目にして与えられた裁量の大きさを感じました。

お客さまや各ベンダーと日程を調整し、拠点に立ち入るための手続きを進めます。そして設置場所や配線ルートについて話し合った上で現地に出張し、工事も含めた設置に立ち会うという流れです。設置場所を変更したいという要望を受けた際には再考するなど、いくつもの調整事項を確実にクリアしていくことに神経を使いました」

その後は、当システムでプログラムの改修にも関わった識名。PLを務める中で苦労したことがあると言います。

「お客さまから、別のシステムをつないで新しいデータを取り込みたいという要望を受けたことがあります。

当時の私はシステム全体だけでなくITに関する知識も十分とは言えない状態だったので、何千ページもある設計書や既存の文書に目を通し、どこに何が書かれているのか、全貌をつかむことに努めました。システムの構造やソフトウェアの種類などについて理解を深めつつ、どこにどう手を加えるべきかを協力会社の方と相談しながら決めていきました」

これらの経験を通じて、「現場に対する理解」がプロジェクト推進のカギになると実感したと話します。

「入社1年目にお客さま先にシステムを導入した時には、実際に現場でどのようにシステムが使われているのかを見ることができましたし、プログラム改修の際にはシステム内部がどう動いているのかを把握できました。

このような体験があったからこそ、以後の仕事では現場で起きていることやお客さまの納得するポイントを具体的にイメージできるようになり、今PLを務める上でも大いに役に立っています」

国の根幹に関わる情報を扱うシステムだからこそ、やりがいは大きい

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国の根幹に関わる情報を扱うシステムだからこそ、やりがいは格別だと語る識名。

「普段ニュースで見るような世界情勢や災害などの情報を多く扱っているシステムなので、維持に携わることで国を守ることに間接的に貢献できているという実感があります。扱う情報が実に多様なので、そもそも学びが多いことも魅力です。

さらに、お客さまである官公庁の方々とコミュニケーションをとり、国の将来展望などをうかがう機会もあるので、一人の人間として視野が広がります」

これまでの道のりを振り返りながら自身のキャリアにも想いを巡らせ、マネージャーへの関心を口にします。

「今後については特定の分野へのこだわりはなく、どの案件に携わるとしてもPLやPM(プロジェクトマネージャー)として貢献していきたいと考えています。そのために必要な資格を取得してスキルを磨き、一人前のマネージャーになりたいです」

日立のディフェンスシステム事業部で働く魅力としては、「プライムベンダーとしての経験」を真っ先に挙げます。

「自分たちが主体となって、名の知られた会社とも協力しながらプロジェクトを進めていけるのは、長きにわたって実績を積み重ねてきた日立ならではの魅力だと感じています。私自身、こういった経験をしたことで、今後どんなに大きなシステムに関わるとしても生かしていけると思っています。

また、職場環境について言えば、私はリモートワークも活用しています。個人の希望や仕事内容に応じて出社の頻度を柔軟に決められることに、働きやすさを実感しています」

未知の分野に飛び込み、困難を乗り越えながらスキルを身につけてきた識名。さらなる飛躍を期し、これからも目の前の階段を一歩一歩、上り続けます。

※ 記載内容は2024年10月時点のものです

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