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BUSINESS 2024.09.25

日立の総合力で世界中の社会課題を解決したい。挑戦の連続で羽ばたくエンジニア

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金融第二システム事業部 金融システム第一本部の高橋 良輔。2014年の新卒入社以来、海外研修や大手証券会社への出向を経験し、営業人財育成システムの企画・開発などを進めてきました。株式会社日立製作所(以下、日立)の総合力を生かして「世界中の社会課題を解決したい」と誓うエンジニアが、挑戦を続ける理由を語ります。


この記事の目次

自らの成長を期して日立に入社。海外での業務研修を経て、大手証券会社に出向

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大学院時代には機械科学を専攻していた高橋。コンピュータープログラミングへの関心から、就職活動ではSIer企業を中心に採用試験を受け、中でも日立に惹かれたと振り返ります。

「大企業なので社員の挑戦に対する許容度が高く、私も成長できる機会を多く得られるのではないかと思いました。グローバルな環境で、多様な文化を体感できそうなことも魅力的でしたね。そして研究から開発、提供までをワンストップで行い、長年のノウハウが蓄積されているので、他社に負けない製品を提供できるのではないかと感じました」

2014年に入社した高橋は、3年目には志願して1カ月間、海外業務研修として政府行事を主催するシドニーの企業へ。帰国後にはより英語を使う部署へと異動しました。

「英語を使う仕事を希望していて、かなった形です。異動先では、日本の証券会社が使用していたイギリスの取引用パッケージの維持・保守を担いました。イギリス側でメジャーバージョンアップがあれば日本側への影響を分析したり、証券会社の香港駐在員に変更内容を共有したりしていました」

2019年からは大手証券会社に3年余り出向。営業企画部門で、数億円から数十億円規模の複数の案件でユーザー側のプロジェクトマネージャーを務めたほか、クラウドベースの顧客関係管理ソフトウェア「Salesforce」を活用して営業人財育成システムの企画・開発に挑みました。

「同システムは、当社がこのほど販売開始した『プロ人財視える化・育成ソリューション』の原型です。日本の人口減少に伴って営業員数も減る中、会社として収益を保つには1人当たりの売上高を上げる必要があり、まずは証券会社向けに開発しました。1次、2次評価を経て、所定の点数に到達した人がプロとして認定される仕組みです」

成果を上げて出向を終えた高橋は今、金融システム事業部の中でも成長の大きな柱の1つとなる事業開発に携わっています。

「Web3という、ブロックチェーン技術によって実現する『分散型インターネット』の分野で事業開発を進めています。具体的には暗号資産やステーブルコイン、NFT(デジタル作品に識別情報を持たせ、その作品に唯一の所有権があることを証明する技術)の業界で、企業の経営層や政府当局の方々と面会しています。経営層の方々は自社に対する熱意が強く、業界への理解も深いので、私も十分な勉強と準備をして対応させていただいています」

人口減に対応すべく、人財育成システムを開発。汎用化に向けて工夫を重ねる

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高橋が出向先の証券会社で企画・開発を進めた人財育成システム。さらに日立が権利取得・汎用化し、販売開始したのがプロ人財視える化・育成ソリューションです。企業が求める人財定義から、現場部門の課題に即したスキルや特性の設定、社員の評価の視える化・教育プランのレコメンドまで、職種に応じた人財育成を支援します。

「アピールしたいことは2点あります。1つは機能の観点で、『現場向けのソリューション』であることですね。各現場が抱える課題には違いがあります。そのため社員に求められるスキルや能力は異なりますが、それぞれに適した評価指標を設定できるので、各部門が求める人財を育成し、プロフェッショナル化を進めることができます。

もう1つはコンセプトです。人口減少に歯止めがかからず、社員一人ひとりのプロフェッショナル化と売上高向上が欠かせない今、日本で必要なソリューションだと確信しており、すでに証券会社の営業職では有効性を確認しています。

現状では金融機関だけでなく、百貨店、不動産会社、自動車販売会社などの高級商材を扱う業界や、MR(医薬情報担当者)を擁する製薬会社からも引き合いがありますね。中には『これはやりたいことの、ど真ん中の内容だ』と評価してくださるお客さまもいます」

ソリューションの横展開にあたっては、さまざまな工夫を重ねてきた高橋。

「共同開発した証券会社の独自のノウハウや機密情報を表に出すことなく、他のお客さまにも適用する製品設計が必要でした。そのため、証券会社と議論を重ねて業務フローや特有の要件を詳細に分析し、汎用化できる部分と秘匿すべき部分を明確に分けました。さらに汎用化できる部分は、標準的に提供する部分とカスタマイズする部分に分けて設計しました。

また、証券会社は金融機関のためさまざまな法規制への対応が求められたほか、システムにまつわる各種権利取得をめざした交渉にも神経を使いました。今後は、システムの維持・保守に携わる金融機関などのエンジニア向けに姉妹製品を作ることで、フロントからバックまで包括的に社員の視える化や育成を支えるソリューションに仕上げていきたいです」

業界全体でマネーロンダリングを防ぐ。新事業案が社内審査を通過し、事業化検討へ

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高橋は日々の業務を精力的に進める一方、日立の金融システム事業部に所属する社員を対象にした事業創生支援プロジェクト「FIBU Incubation Lab」に事業案を応募。無事に最終審査を通過し、これから事業化が検討されていきます。

「上司や同僚と一緒に、3人で応募しました。暗号資産やステーブルコインをはじめとするブロックチェーン上の価値交換に関して、業界全体でマネーロンダリングを防ぐという内容です。

当初はこの取り組みを進めるため、業界のキーパーソンにご協力いただきながら、経営者や当局の要人とも面会してきたのですが、困ったのが資金集めです。そこで、事業創生支援プロジェクトとして採用されたら資金面でも人繰りの面でもスムーズに進められるのではないかと思い、応募しました。

この業界を活性化するには業界全体の透明性向上が必要だと誰もが認識しており、広く各社が参加できるような大規模プラットフォームの構築をめざしています。このプラットフォーム上で各社が情報を共有したり協力したりすることで、マネーロンダリングの検出率を高めたいという考えです」

この取り組みを含め、高橋は日立で仕事を進める中で「裁量の大きさを感じる瞬間は多い」と話します。

「入社間もないころから一貫して、そう感じています。お客さま先に常駐するエンジニアだった入社当時も、自らの判断で何かを提案したり、解決策を提示したりしていました。『お客さまの業務を支えるシステムは私が守るんだ』という気持ちでいましたね。

プロ人財視える化・育成ソリューションの事業立ち上げ時には、市場調査やソリューションのコンセプト設計、ニーズのヒアリング、お客さまとの調整、そして開発など、幅広い業務を自分で企画して実現しました。

また、重要経営事項を当社幹部に提言するワーキンググループに参加し、実際に案が採用されるなど、会社の戦略に影響を及ぼし得る活動ができることにもやりがいを感じています」

岐路に立てば、迷わずチャレンジを選ぶ。他の人が経験したことのない人生を

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日立で10年以上歩み続けてきた高橋。当社の強みをこのように感じていると言います。

「さまざまな分野の専門家がいることではないでしょうか。新しい技術分野であっても詳しい人財が研究開発部門や日立アメリカなどにいるので、私も多くのことを教わり、エンジニアとして成長させてもらっています。そして生成AIやブロックチェーンといったテーマに関して、有志でコミュニティを作って情報を交換するなど、学ぶ機会が社内に多くあることもうれしい点です。

一番強調したいのは、当社では新しいことへのチャレンジを否定する人を見たことがないということですね。日立の『和』『誠』『開拓者精神』という創業の精神の通り、マネージャークラスの人であっても私の壁打ちの相手をしてくれるので、新たなプロジェクトに取り組む際には非常に励みになります」

高橋がいつも胸に刻んでいるのは、「他の人が経験したことのない人生を歩む」という言葉です。

「高校時代に野球部のコーチから教わったこの言葉が、今でも私の背中を押してくれるんです。新しいことをするか、しないかという岐路に立った場合、迷わず挑戦を選択しています。

私の中にもともと宿る好奇心も、挑戦への大きな原動力になっていますね。海外での業務研修も、お客さま先への出向も自ら手を挙げたように、新しい話が持ち上がった際には『やってみたい』という気持ちがまず芽生えるんです。その姿勢を貫いたからこそ、これまで貴重な経験を積むことができたと思っています」

今後について語る時、その視線はぶれずに未来を捉えています。

「プロ人財視える化・育成ソリューションが人口減少という社会課題に対する解決策の1つであるように、これからも日本だけでなく世界中の課題について、日立の総合力を注ぎ込みながら解決していきたいですね。サステナブル経営やDX×GX(グリーントランスフォーメーション)といったテーマに関心があります。

自分自身のキャリアを見据えても、やはり挑戦を続けていきたいと考えています。さまざまなリスクが伴うとは思いますが、そこで得られる経験や学びが自分の成長には不可欠だからです。より多くの人たちを巻き込んで物事を成し遂げた先に、イノベーションがあると信じています」

※ 記載内容は2024年7月時点のものです

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